P2P取引詐欺を防ぐには
P2P詐欺とは
P2P詐欺師はP2P取引を悪用し、警戒心が薄い被害者を欺きます。彼らは巧妙な手口で取引を操作したり、支払い状況を偽ったり、信頼できるプラットフォームや個人になりすましたりします。暗号資産を保護し、安全かつ円滑なP2P取引を行うためには、どのような詐欺に遭う可能性があるかを理解することが重要です。よくある暗号資産P2P詐欺の手口を学ぶことで、こうした詐欺の被害に遭うリスクを減らすことができます。
よくあるP2P詐欺
偽の支払い証明詐欺
偽の支払い証明詐欺とは、詐欺師が偽造した銀行振込のスクリーンショットなどの支払い証拠を送りつけ、支払いが成功しているかのように見せかける手法です。詐欺師は、資金が既に送金されていると偽ってあなたを急かし、暗号資産をすぐに引き渡すよう促したり、エスクローの手配を提案し、暗号資産を引き渡した後に支払いを約束したりします。急かされたり約束に惑わされたりせず、暗号資産を引き渡す前に必ず銀行口座やウォレットで、資金の実際の受け取りを確認してください。
チャージバック詐欺
チャージバック詐欺は、詐欺師が特定の支払い方法のチャージバックオプションを悪用して、P2P注文完了後に最初の支払いを取り消す手口です。詐欺師は、取引が不正であった、または間違っていたと虚偽の主張を行い、払い戻しを求めます。
三角詐欺 - 同額を連続して注文することで追跡難易度を高める手口
詐欺師は暗号資産取引において、複数または同じアカウントを使用して同一の金額の注文を素早く連続で出すなどし、被害者の信頼と焦りを悪用します。これにより被害者が適切な確認なしに暗号資産を引き渡してしまう可能性を高めます。
もし、これらのアカウントや注文の詳細を十分に確認しそびれてしまった場合、意図せずトークンを二重に引き渡してしまい、予想していた資産の一部しか受け取れないリスクがあります。このような詐欺の被害に遭わないためには、警戒を怠らず、すべての取引詳細を慎重に確認することが極めて重要です。
例:詐欺師は異なるアカウントで同じ注文を2回行いますが、1回分のみの支払いしか行わず、2つの注文の支払い証明として同じスクリーンショットを使用し、2つとも支払ったと偽ります。それぞれの注文の支払い状況を注意深く確認しないと、知らず知らずのうちに不正な2つ目の注文までも取引満了してしまう可能性があります。
MEXC代理人へのなりすまし
詐欺師がMEXCの代理人になりすまして連絡を取り、アカウントの凍結を避けるために暗号資産をすぐに引き渡すよう指示することがあります。なりすましは、注文チャットを通じてユーザー様の連絡先情報を入手し、偽のMEXC公式メールを送信して、支払いが完了する前に暗号資産を引き渡すよう被害者を欺くことがあります。
SMS詐欺
詐欺師は、SMS/テキストメッセージを使用して銀行やウォレットアプリになりすまし、実際の通知を模倣して被害者を欺くことがあります。これらのメッセージは、相手方からの支払いが完了したと偽ります。
中間者攻撃(MitM攻撃)
MitM詐欺では、詐欺師はMEXC P2P加盟店を装い、Telegram、WhatsApp、その他のソーシャルネットワークなどの外部チャネルを通じてターゲットに接触します。そして、銀行口座情報やMEXCに掲載されているP2P広告の詳細を共有します。
シナリオ例:詐欺師は、外部チャネルを通じてより良いレートを提供し、支払い後にMEXC P2P注文を作成するよう被害者に指示します。詐欺師は、被害者は50 USDT相当のみを支払えば良いと約束しますが、実際には60 USDTの資産を払わせようとします。
このような場合、被害者が苦情を申し立てても、MEXCのP2Pの専門チームは、詐欺に関するやり取りがプラットフォーム外で発生しているため、それ以上の支援をすることができません。
P2P詐欺を避けるには
- 資金受領の確認:提供されたスクリーンショットのみに基づいて暗号資産を引き渡さないでください。常に実際の資金受領を銀行口座やウォレットにて確認してください。
- アカウント情報の一致を確認:第三者を介した取引は避けてください。支払いアカウント情報がMEXC上でKYC認証された名前と一致していることを確認してください。
- プラットフォーム内でやり取りする:全てのやり取りはMEXCプラットフォーム内で行い、Telegram、WhatsApp、Discordのような外部コミュニケーションツールの使用は避けてください。これにより、より高いセキュリティと保護が得られます。
- 脅迫に抵抗する:詐欺師の脅迫に振り回されないでください。スクリーンショットや信頼できる証拠を収集し、紛争を解決しましょう。疑わしいと思われる取引は中止し、カスタマーサービスに連絡して助けを求めてください。
- プラットフォーム外での取引は避ける:MEXCはプラットフォーム外での取引をサポートすることはできません。P2P取引はMEXCのP2Pプラットフォーム内に限定してください。MEXCでは、取引が確認され、承認された後でのみ注文が実行され、暗号資産が引き渡されるようになっています。
P2P詐欺事例の報告方法
不正行為が疑われる取引にあたった場合、または相手方が意図的に遅延を引き起こしていると思われる場合は、P2P注文に関する申し立てを提出することで報告することができます。さらに詳しいサポートが必要な場合は、こちらのリンクからOTC相談チケットを送信してください:https://www.mexc.com/ja-JP/support/requests/otc_request
免責事項
MEXCのP2Pサービスを利用するにあたり、ユーザー様は以下の条件を確認し、同意するものとします:
- MEXCは取引プラットフォームを提供するのみであり、取引の内容または買い手もしくは売り手の行動に対して、責任を負いません。
- すべての取引は、利用者自身の自己責任で行われます。取引相手の身元および取引詳細を確認し、詐欺を防ぐための警戒を怠らず、十分にご注意ください。
- 法令で求められた場合を除き、支払いが完了した時点で取引は確定され、不可逆的なものとなります。
- MEXC P2Pは、支払い完了後に生じた損失や問題に対して一切の責任を負いません。
- 紛争が生じた場合には、取引当事者間で直接解決するか、法的手段を通じて解決する必要があります。
MEXC P2Pサービス規約の詳細については、こちらをご参照ください: